説明

え~、すんません。

日本語練習帳を勉強しているのですが、その練習用の小説です。

コンピュータ業界ネタを扱っていて、ところどころに解説を入れていますが、非常にわかりずらいです。

小説のベースの元ネタは「BANANA FISH」です。「ショーター、すんません、出ないです」OSZ

ちなみにサブタイトルの「Chain of Resposibility」は、デザインパターンの一つです。

というように、分かりづらいネタをこまめに入れ込んでいます。すんません。OSZ

まずは、Chapter.0だけ書きました。

以下、Chapter.0の抜粋です。

「おーい、Dr.!いるんだろ?アポ取ってたバックスだよ!」
しかし、コンピュータの廃熱ファンの音がうるさくて、声が通らない。
しかたない、部屋中探すか。
思いながらバックスはDr.の顔を思い浮かべていた。
Dr.は長いあごひげに、長く垂らしたボサボサの髪。年相応にしわくちゃで、白衣の姿以外見たことがない。
時々瞑想するような顔をして考え事をするので、
「だんだんリチャード・ストールマンに似てきたな。」
部屋を歩きながら独りごちた。
「まあ、ソフトウェアの自由より、自分の研究の自由がいいだろうが」
――リチャード・ストールマンとは、GNUという真の“フリーソフトウェア”を求めてフリーソフトウェア基金という団体まで作った人物で、Linuxなどのフリーソフトウェアの制作に多大な影響を与えている。
ただし、ここでいうフリーソフトとは、“無料のソフト”ではなく、“自由なソフト”という意味で、日本人の感覚とは少し意味が異なる。
「でもDr.って、Linuxを嫌っているんだよな。未だにFreeBSDを使っているし。若い頃カリフォルニア州のバークレーにいたんだったっけ。」
――BSDとは、“バークレー・ソフトウェア・配布物“の意味で、カリフォルニア州工科大学バークレー分校で制作されたOS、-Linuxの親戚に当たる-、を指す。FreeBSDとは、BSDの中でも無料配布されているOSだ。
Dr.が呼んでも返事しないし見つからないので、ブツブツと文句を言いながら探しまわった。
と、それらしく人物の背面を見つけた。あの長い白髪によれよれの白衣、間違いない。
「おい、Mr.、いや、Dr.D!俺だよ!」
・・・返事がない。
「おい!」
多少イライラしながらDr.の正面に回った。
そしてギョっとした。
Dr.はおよそ似合わないグラサンをして、耳にはグラサンから出ているコード、おそらくイアホンをしていた。
――白衣にグラサンか!ここは部屋の中で蛍光灯の明かりしかないのに。
おまけに気分良さげに鼻歌まで歌っている。
「なんじゃ、バックスか。」
グラサンをしたまま、Dr.はバックスに答えた。
「Dr.、何って格好だよ。」
あきれ果てて言葉を吐いた。
「なに、ホレ、これがおまえさんの取材のネタじゃよ。」
とグラサンを指さす。
「すると、これが新しい発明か。HMDといったら、もっとサイバーなイメージかと思っていたよ。」
――HMDとは、”ヘッド・マウント・ディスプレイ”の略で、頭に取りつけるディスプレイのことを指す。
「グーグル・グラスみたいにか?あれはワシの趣味じゃない。むしろこっちの方が、マトリクス見たいでかっこいじゃろ?」
どう見てもゼイリブに出てくるグラサンだな。という感想を、思わず言いそうになったのをこらえて、
「ああ、キアヌ・リーブスもびっくりだな。で、どのヘンが新発明なんだ?」
「そうじゃな。こいつには、ゴート・アンテナという新開発の小型アンテナがついている。アンテナは8方に向いていて、周りの空気中の電磁波をキャッチし、8本のアンテナの電磁的共鳴を利用して、電磁波中の符号空間を電子的に解読して、グラサンの中CPUに伝達するんじゃ。ソフトウェアによる統計的解読じゃなく、電磁式の解読じゃから、CPUを食わずに高速で無線LANやスマートフォンの通信を解読できる。」
「へぇ、そいつはすごい!CIAも御用達だな。ゴートって、スケープ・ゴート?」
「いや、ゴート・アンテナは日本のヤギ・アンテナからヒントを得たんで、その日本人にちなんで命名したんじゃよ。」
「ふーん、ヤギねぇ。でも、これって公式発表できないんじゃないの?」

¥100 – 購入 Includes 8% tax

上記ボタンをクリックすると、VB++序章の .mobi(サイズ:145KB) をZip圧縮したファイルをダウンロードできます。

解凍して、Kindleを入れているスマホか端末にコピーされてください。

Kindleでお読みいただけます。

以下、Chapter.1の抜粋です。

見張り
バックスは地下鉄のホームを出て、3ブロック先のスラム街へ向かった。
歩道の横の白いコンクリートの壁には、なにやら若者しか理解できないアートが描かれている。
--オレも33才だしな。もう若いとはいえないか。
苦笑いしながら先を見ると、ブロックのスラム街の入り口らしき門が見えてきた。
「誰かいるな。やっぱり見張り付きか。」
ひょいと門に近づき、見張り番の黒人の若者を見る。
こっちには気がついていないようだ。よく見てみると、どうやらスマホを使っている。スマホのゲームに夢中のようだ。
--やっぱガキはガキか。
スマホをうまく使えないバックスは、自分のことを差し置いて、つぶやいた。
しかたなく、壁をノックする。
「おーい、Nice to meet you. 」
少年は急に声をかけられてびっくりして、少し身をそらせた。
「なんだよ、てめえ。」
--ゲームを中断されて、少々不機嫌そうだ。
「いや、オレはフリーのジャーナリストで、バックス・ロボってんだが、おたくのボスのMr.Dに取材をしたくてね。」
少年の顔つきがますますひどくなった。
「白人がボスに会いたいだと!?白人がここを通れると思っているのかよ!?」
「そこをなんとか、取材なんだよ。通してくれよ。ボーイ」
バックスは心の内で焦りながらも、粘ってみる。
「オレはボーイじゃねぇ!Joeっていうれっきとした名前があんだよ!」
「そうか、そいつは済まなかった、ジョー。気を取り直してくれ。ほら、これ、記者カードだよ。」
--少年は、記者カードをじっと見る。ふと、何か気づいたようだ。
「・・・あんた、あのバックス・ロボか?メリーランドの白人の汚職事件を記事にした。」
「Oh!そうだよ。よく知ってるね。」
「くっく・・・、よく知ってるよ。あんたそのおかげで離婚沙汰なんだってな。」
「なっ?なんでそこまで知っている?」
額から汗が出るバックス。
「いや、あの白人汚職を暴いた記事は面白かった。よくやってくれたよ!家族を犠牲にしても正義を示してくれたわけだ。」
--「家族を犠牲」はよけいだ!心の中でバックスは叫んだ。だが、ここはこらえて、表情が多少微妙な笑みを浮かべさせた。
「ありがとう。ステイツは正義の国だからな。誇りに思うよ。」
「そうかい。また頑張ってくれよな。ボスは今いるかどうか分からないけど、ほら、通してやるよ。」
「Thanks a lot, Joe」
ギシギシと音のする門が開き、バックスは、心の動揺を押さえて、中に入った。

 

¥100 – 購入 Includes 8% tax

Chapter.1 -Mr.D Contribute-も、追記しました。

上記リンクをクリックまたはタップしてダウンロードされてください。

zipを解凍すると、.mobiファイルができますので、Kindleにてお読みください。

なお、次回のタイトルは、「Chapter.2 -Mohican’s heart beats-」の予定です。

旧VB++ホームページ

下記、旧VB++ホームページに、小説と登場人物の簡単な紹介を載せています。

旧VB++ホームページ

旧VB++ホームページ

http://hasami-food.sakura.ne.jp/vbpp/